入門書を1冊やり切ってみよう

正直に言うとゲーム開発の入門書を終わらせるだけで結構実力が付きます

ゲーム開発を学びたいときに選択肢となる入門書は結構よくまとまっていて、最初に触れるにはぴったりの情報です。チュートリアル講座を作っている人間が言うのもアレですが、本屋などで売られている入門書を終わらせるだけでもある程度ゲームを作れるようになります。

入門書を進める際に大切なのは、本に書かれている通りに進めること。ついつい味付けをしたくなる気持ちは非常によく分かりますが、料理でもまずはレシピ通り作りますよね。何回か作ってレシピを覚えたらアレンジを加えていくとより幅が広がります。

この記事では入門書を使うメリット・デメリットを解説します。なお、私が主に使っているゲームエンジンがUnityなので、Unityを使っていく前提で書いています。Unreal Engineなどを使う場合は適宜読み替えてください。

入門書を使うメリット

メリット

ゲーム開発の知識を得るために入門書を使うメリットを3つ挙げます。

  • 全体像が見える
  • 解説が丁寧
  • 繰り返し使える

それぞれ解説していきます。

全体像が見える

個人的に一番大切だと思うのが、全体像を掴むこと。入門書ではひとつのゲームを作成するところまでフォローしていることが多いので、ゲームを作る手順を一通り知ることができます。

全体像を掴むメリットは以下の記事でお伝えしましたが、ゲーム開発に関する知識の下地を作っておくことで、「自分に足りない知識はなにか」「この後はなにをすべきか」といったことが判断できるようになります。

もちろん入門書だけで全ての知識がカバーされているわけではありませんが、それは入門書を終わらせた後に深掘りしていくと良いですね。

Unityのエディタの使い方についても説明されていることが多いので、ここでウィンドウの機能などを覚えていくことができます。最初は英語で書かれているメニューなども馴染みがなくて「このメニューってなんだろう……」と怖くて触れないのですが、入門書で説明されていると安心して使うことができますからね。

解説が丁寧

入門書は初心者でも分かりやすいように解説が丁寧になっています。特に書籍の場合は、出版社の方が初心者の目線で「ここはもう少し説明を足して欲しいです」とか「この部分は難しいです」といった形でレビューしてくれるため、入門書を手に取る初心者に伝わる文章になっています。

技術者だとどうしても自然とテクニカルな言葉を使ってしまうことがありますが、他の人の目でチェックされているのはメリットです。

この部分は私もチュートリアルを作るときに気をつけないと……と戒めています。

繰り返し使える

入門書は書籍の形になっているので何度でも読み返せます。内容を覚えてしまうくらいに何回もやり直せると、かなり実力が身に付くと思います。

技術ブログなどでは、場合によっては解説記事が削除されてしまったり、ブログ自体がなくなってしまうこともあるため、そうした危険性がないのがありがたいです。(多くの技術ブログではそんなことないですが、可能性として)

入門書を使うデメリット

デメリット

逆に入門書を使うデメリットはあるのか……と考えて無理やり捻り出しました。

  • お金がかかる
  • 情報のアップデートがされない
  • エラーがあるとお手上げになることも

こちらもそれぞれ解説していきます。

お金がかかる

無料で閲覧できる技術ブログと違って、入門書を買うためのお金がかかります。何かを得るためには対価が必要になるのは当たり前なのですが、趣味でゲーム開発を始めようとしている場合は、最初にお金をかけるのが怖くなることもあります。

考え方によっては、「投資した分回収しなきゃ!」とやる気も出てきます。特に社会人にとっては自己投資をしたら回収するのは大切ですものね。

情報のアップデートがされない

技術ブログでは情報がアップデートされていく可能性が高い反面、書籍として販売されている入門書は情報がアップデートされません。

ブログなどでは情報がいつまでもあるとは限りませんが、更新されていくメリットもあるのです。

入門書の場合は出版社のサイトで正誤表を出したり、バージョンアップなどによる変化をお知らせしていることもあるので、こちらをチェックすると良いですね。

エラーがあるとお手上げになることも

入門書に書かれた通りに進めていても、思わぬエラーに行き合うことがあります。こうしたエラーは多くの場合使っているUnityのバージョンが違うとか、OSが違うなどの原因が多いのですが、環境設定を合わせるのも初心者にとっては難しい場合もあります。

特にUnityは4ヶ月に1回のペースで新しいバージョンのエディタがリリースされるので、ちょっと前の入門書を買ったりするとバージョンが合わなかったり、インストール手順が違っていたりすることもあります。

裏技として、入門書を書いた作者にTwitterやメールで連絡を取って聞いちゃうのもアリかもしれません。作者の方にとっても、「入門書を書いました!」という連絡は嬉しいと思いますので。ただ、返信が来るかどうかは作者次第なので責任は取れませんけどね(笑)

入門書のゲームを完成させよう!

大切なのはちゃんとゲームを完成させること。入門書のサンプルゲームって、作者の方がガッツリテストして動く形で説明してくれているので、ちゃんと完成することが分かっているゲームなんです。

あとはやるかやらないかですね。入門書のサンプルゲームであっても、1本作ったというのはとても大きな前進です。

ここで諦めちゃう人もいるので、ちゃんと完成させるというのは実はすごいことなのです。

入門書を終わらせる頃には、簡単なゲームなら自分でも作れるようになっていますし、自分が作りたいゲームのジャンルと照らし合わせて、どんな知識が必要なのか自分で考えることができるようになっていると思います。こうなったらしめたもので、好奇心が赴くままにあなたの思い描いたゲームを作っていきましょう!

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